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執筆者の写真平岩 渉

パワーゲートの台車ストッパー!!しっかりせい!!

更新日:2024年11月20日

台車積みで仕事をする場合、必ず必要になる台車ストッパー

パワーゲートを下げた際に台車が勝手に転がって行かない様に

フラップ式の格納されるストッパー。


これが長年使っていると、外れたり、動きが悪かったり

格納出来なかったり色々トラブルがあり絶妙にイライラする。


今回はコレの修理のハナシ。


この記事を書いた人:株式会社ステイライド代表 整備士歴20年

現場でお客様の対応をメインに車検や点検、修理など全般をこなし

エンジンから冷凍機、ゲートやウイングなど全ての修理を対応出来る様に

色々な経験を積んで来ました。

荷物を積む時や降ろす時など、しっかり動いてくれないと支障をきたしたり

外れて台車が走って行ったり、倒れて弁償など大きなトラブルになる


パワーゲートの動きが良くなれば、ストレスやリスクなどを下げて、

安全安心に作業が出来るようになります。


⬇️⬇️修理会社




目次


パワーゲート

パワーゲート

荷物を台車に乗せて、トラックに積む場合に必要になる装備で

台車ごと積んで配送先に納める方法で、手で一つずつ積むより

台車に積むので、体力的や納め先でも荷物を便利に動かせるので

とても便利な配送方法ですが・・


台車を回収したり、入れ替えたりしないといけないのがチョイ手間だったり


台車ストッパー

台車ストッパー

パワーゲートは下まで下げると斜めに設置します

軽く転がる様に作られている台車は、ゲートを下げると傾斜がつくので

ストッパーがなければ1人で転がっていきます。


それを止めるのが台車ストッパーです。

通常は格納されていて、ロックされた状態ですが、ロックを解除すれば

バタンと上がります。


二つに分かれていて片側ずつ動くタイプもあれば、両方動くのもあります。


使用方法

ロックレバー

色々なロックレバーがありますが、画像の様なロックレバーを解除すれば

ストッパーが出て来ます。


台車のタイヤをストッパーに引っ掛けて転がるのを止めます。

解除は踏めば解除され、台車がパワーゲートからおります。

使用方法は難しくなく、誰でも簡単に使えます。

単純な構造ですが、これが故障とか動きが悪いとかなると、業務に支障を

きたしたり、事故が発生する可能性もあります。


構造

構造は非常に簡単で

  • 起き上がるフラップ板は、ゲートのフロアーにハマってるだけ

  • フラップ板はバネのチカラで跳ね上がる

  • バネも挟まってるだけ


    パワーゲートパーツリスト

単純な作りで、故障したとしても、ある程度の応急処置ができます。


症状

平成25年式の日野レンジャー 極東製の跳ね上げパワーゲート

  • 荷下ろし中にストッパーが閉まらない

  • ストッパーに引っ掛けると外れる

  • フラップの上がりが弱い


なんとか片側の台車ストッパーは使えるので、片側から1台づつ降ろす

青果の荷物を扱う会社なのでカゴ台車を使用していて、20台程積むので

片側で1台づつ下ろしていたら時間がかかって仕方ない!


原因

主な原因はストッパーを持ち上げるスプリングの曲がり

リターンスプリング

左側が正常(ちょっと曲がってるけど)右側が曲がったヤ

このスプリングはハマっているだけなので外れるっちゃあ外れる

通常は外れないが、外れやすくなる原因もある。


ナイロンブッシュ

それが↑このナイロンブッシュ!

これは交換した新品ですが、長年使った不良品は↓これ

割れたナイロンブッシュ

外してしまいまいまいたが、バキバキに割れてます。

これは、フラップ版のハマっているレールの間に入っています。


これがバキバキに割れて、フラップ板にガタつきが出ると

フラップ板が外れたり、バネが外れやすくなったりします。


修理方法

中のナイロンブッシュを交換するにはフラップ板を引き抜かなければなりません

幸いこのゲートはネジ2本で外れました。


台車がゲートの端から落下しない様にのガードが付いていて

リベット固定されている場合もあるので、その場合はリベットを外す

外れた図がこう↓

パワーゲート横のパネル外し

そしたらフラップ板を引き抜く!

片側から反対がわのフラップ板も抜けます


抜けたら古いナイロンブッシュを外して、掃除して新しいのを付ける

片側3箇所か2箇所ナイロンブッシュが入ってます。


新品ナイロンブッシュ取り付け

ハマる箇所があるので、見れば分かると思います。

これで元に戻せば新車のカッチリした動きが蘇ります。


ゲートにより異なる

ゲートの構造や仕様、メーカーによってフラップ板の外しやすさは

変わりますが、この車は楽勝でした。


リベット止めされていると、ドリルやリベッターなども必要になるので

修理屋さん案件ですかね


ガッチリしたねー

修理が終わってお客様が使ってみて

「最初動きが渋いなと思ったけどガタガタしないから良いよね!

 ずいぶんガッチリしたよねー」


結構ガタガタになってるストッパーで仕事してる車がほとんどで

ゲート屋さんじゃなければ中々直してもらえないとかあるので

やり方さえ分かれば誰でも出来る作業だと思います。


リスクを下げる

荷下ろしの際に台車を倒してしまったりする事故が多く

台車ストッパーが不良で無理に下ろして荷物を破損させてしまったら

弁償や再配達などお金と時間がもったいないので、配送で起こる

事故などのリスクを下げていきましょう。


修理代もある程度かかりますが、事故による弁償をするよりかは

安いです。


まとめ

トラックのエンジンや足回りの故障は整備士

事故などの外観の損傷などは板金屋

架装装置は?パワーゲート屋さん?冷凍機屋さん?


色々修理に出す所はあるが、今はインターネットにヒントがあり

整備士もそのヒントを見たりするので

「あーゲート分かんねーから!」となる前に、この記事を見て

修理が出来れば良いなと思います。


見た目よりだいぶ簡単ですからw

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