フォークリフト年次点検に困ったら|株式会社ステイライド
- 平岩 渉

- 9月4日
- 読了時間: 6分
更新日:9月17日
フォークリフトにも年1回の特定自主検査があるの知ってましたか?
車で言えば車検みたいな物で、グレーな扱いされてますが法定点検です。
https://www.sacl.or.jp/inspection/ ←建設荷役協会【建荷協】
複数台持っていたり、運送業などは監査で指摘されたり
市場とかは抜き打ちで点検が実施されてるか確認に来たり
JRの現場などではフォークリフト年次点検をやってないと、
使わせてくれなかったり色々な場面でチェックされる事があります。
なぜパッと見ただけで点検してないか分かるのか?
それは下の方に答えがあるのでサクッと読んで行って下さい。

目次
フォークリフト年次点検🟰特定自主検査
色々な言い方があり、特自検とか年次点検とか言いますが、同じです。
業者やディーラーとかでも言い方が違ったりします。
車で言う所の車検に当たるのですが、フォークリフトは走行距離は少ないにしても
荷役作業に使う油圧装置
ハンドルの据えぎりが多い
重量物を扱うので足回りにも負荷が強い
乗用車とはまた違うダメージが入るし、車両重量も2トンぐらいあるので
年に1回は点検しないとダメよねとの事で、年次点検は実施されています。
検査登録業者しか出来ない
年次点検を行うには検査業者検査員の資格が必要です
どこの整備工場でも出来る訳ではなく、検査登録業者が出来ます。
最近の人手不足で年次点検業者も減ってきてしまい、有資格者も少ないです
資格を取得しようにも経験年数などもあり、整備士2級を持っていても
1年以上の実務経験が必要だったりします。

バッテリーフォークもエンジンフォークも
フォークリフトと名が付く物には確実に年次点検が必要になります。
エンジンフォークリフト
バッテリーフォークリフト
リーチフォークリフト
倉庫業や運送業などで複数台持っていると、監査で点検表の確認や
事故などを起こした時も確認される事があるので、バッテリーだからとか
道路走らないからとかは関係なく、実施した方が良いです。

フォークリフト特定自主検査内容
1番上の建荷協のサイトに飛べばしっかり点検内容は書いてあるので
簡単に点検内容を説明すると
灯火類点検
荷役装置点検・グリスアップ
足回り分解点検・グリスアップ
エンジン、バッテリー周り点検
メインの点検はこの辺りになります。
基本的に走行、荷役に支障が出る所は修理して行きます。
ライトやブレーキ、タイヤなど事故に繋がりそうな箇所や
エンジンで言えばエンジンオイルや冷却水、スパークプラグなど
次のフォークリフト年次点検までトラブルなく走れる様な点検を実施します。

ブレーキ装置やエンジンは年1回は点検
1番トラブルが多いのがブレーキとエンジンだと思います。
バッテリーが上がって動かない
調子が悪い
ブレーキの利きが悪く荷物にぶつかった
エンジンなどは年1回はメンテナンスしとかないと壊れた時が怖い
ブレーキは荷物の移動や積み込み、坂道などが普通に怖い
乗用車やトラックも一緒でしっかりメンテナンスをしておけば
フォークリフトも長く使えるし、安心して乗れると思います。

料金
年次検査は大体の料金は決まっていて、ディーラーやその他の検査業者でも
大差はなく、上下数1000円の差だと思います。
1.5tのフォークリフトで基本検査費用が45000円〜
他の業者も40000円〜50000円の間だと思います。
大きさが変わると料金も上がって
2t〜3tで65000円
4t〜8tで85000円
10t以上は100000円〜だと思います。
ウチもメインが1.5tなので45000円〜です。
別途修理が必要な箇所が出たら+修理代です。
点検方法
ディーラーや持ち帰る業者はフォークリフトを引き上げて点検をして
終わったら持ってくる業者もあるみたいですが
ウチは出張で行ってその場で点検整備をします。
休みの日や稼働台数に余裕がある日などを指定して頂き、業務に
差し支えない様な段取りを組みます。
点検表などは保存期間や事故や監査の際に必要になるので
必要な書類はしっかり案内出来る様にします。
フォークリフト年次点検ステッカー&点検表
フォークリフト年次点検を受けてるか受けてないかは、
このステッカーで分かります車に貼られる車検ステッカーより
デカく、パッと見で分かります。
ステッカーが発行される前に指摘された場合は点検表があれば
年次点検済みの確認が出来るので、記録簿も合わせて分かる様にしておくのが
ベストです。
コンプライアンス非常にうるさいので点検表、ステッカーはゲットしておきましょう
修理、メンテナンス
年次点検をやったから確実に壊れない訳ではないので、故障や消耗品などは
年次点検だけではなく使用時間や乗っていて不具合を感じたら
修理に出しましょう。
エンジン車なら使用状況にもよりますが、3ヶ月に1回はオイル交換
タイヤなどは限界を超えたら早めに交換、限界超えたまま使うと
タイヤが硬すぎて振動で電気装置に不具合が出たします。
バッテリーフォークリフトはバッテリー液の補充をすればバッテリーは平気で
バッテリーフォークにもブレーキとタイヤはあるのでエンジン車同様
注意が必要です。

リフトの事故防止
フォークリフトでの事故は大きな被害が出やすいので、ブレーキやタイヤ
には気を使ってやって行った方が良いと思います
フォークリフトはハンドルの切れ角が大きいので旋回時はブレーキが
利きにくくなります。
ノーパンクタイヤだと溝がないと滑りやすく、タイヤを簡単に説明すると
ただのゴムのかたまりではなく、溝がある部分はクッション性やグリップ
能力があるが、そこも磨耗してなくると、カチカチのゴムが出てきて
さらにその下はワイヤーでガチガチに固められてます。
溝がなくなったまま走ると、振動が凄くてよく分からん故障したりします。
なるべく異常を感じたら放置せずに見てもらって早めの対処がベストです。

まとめ
人手不足や働き方改革などで年次点検や修理などの対応が出来ず
修理業者や点検業者を探しているお客様を見かけます。
当社もこれから年次点検業者登録をして年次点検のサービスを
始めます。
点検出来る業者が減ってしまい、物流などが滞ってしまては大変なので
自動車整備側として協力してやっていければと思っております。
金額、点検修理の段取りなど無駄なく、事業の効率を損なわない
方法で点検して、お互いの事業を伸ばしましょう!



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